数着のレザージャケット

ライダーが革を着る理由は、100年前にあった。

ABOUT LEATHER

ライダーが革を着る理由は、
100年前にあった。

バイク乗りなら、一度は袖を通したくなる。あの黒い革は、いったいどこから来たのか。今日は僕が、その100年の歴史を辿ってみたい。

あの一着の原点は、戦場の空にある。

1910s — 空の上で生まれた

第一次世界大戦のパイロットたちと複葉機

話は、第一次世界大戦までさかのぼる。最初に革をまとったのは、ライダーではない。戦闘機のパイロットたちだ。上空は寒く、風も強い。剥き出しの体を守れるのは、丈夫な革だけだった。飛行服として磨かれた一着が、レザージャケットの原点になる。

1920s–1930s — 空から、地上へ

革が地上におりてきたのは、1920年代のことだ。バイクが広まり、ライダーたちが革を選びはじめた。風を防ぐため。寒さをしのぐため。そして、転倒から身を守るため。空を守った装備が、こんどは路上の相棒になった。

1928 — Schott "Perfecto"

Schott Perfecto のレザージャケット

誰もが一度は耳にする、Schott(ショット)。1928年、彼らはライダースジャケットの原型「Perfecto(パーフェクト)」を生み出した。斜めに走るジッパー、スナップで留める襟、ウエストを締めるベルト。走るために考えぬかれたディテールが、この一着で出そろう。今のライダースの"型"は、ここで完成したと言っていい。

1931 — "ダブル"が生まれる

アビエイター・スタイルのレザージャケット

バイクメーカーも、黙ってはいなかった。1931年、ハーレーダビッドソンが初のシングルライダースを発表する。やがて、いま僕らが「ダブル」と呼ぶスタイルの原型——「AVIATOR STYLE(アビエイター・スタイル)」が登場した。前を深く打ち合わせる構造は、風を防ぎ、走りに寄り添う。機能から生まれた形が、そのまま"顔"になった。

1953–1970s — 革が、文化になった

黒革をまとった若者ライダーたち

革を、ただの装備から変えたのは一本の映画だった。1953年、『乱暴者(The Wild One)』。マーロン・ブランドがまとった黒のダブルは、若者の反逆の象徴になった。1970年代には、イギリスのパンクがそれを受けつぐ。革はもう、防具ではない。生き方を語る記号になっていた。

そして、現在へ

軍の装備としてはじまり、バイク、映画、音楽、ファッションへ。レザージャケットは時代をまたいで姿を変えながら、いまも世界中で愛されている。一枚の革に、100年ぶんの物語が縫いこまれているのだ。

MOTOREALも、そんな"一生もの"の一枚を作りたくて生まれたブランドだ。バイクに乗る時間を、もっとかっこよく。そのために革を選び、日本の職人と向き合ってきた。あなたのクローゼットには、どんな相棒がいるだろうか。

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